日経電話世論調査について

電話世論調査のパイオニア
日本経済新聞社の世論調査は1987年9月(中曽根内閣の末期)から開始しました。日本で最初に導入した本格的な「電話調査」による世論調査です。現在、ほぼ毎月定例実施しています。この他に衆参の国政選挙、知事選挙の前には、有権者の皆様の意識動向を報道するための選挙調査を実施しています。いずれの結果も調査終了後に日本経済新聞の紙面およびWebサイト「日本経済新聞 電子版」で報道しています。

日本経済新聞社が世論調査に電話聴取法を導入した背景には、固定電話がほぼ全世帯に普及したという事実があります。しかし、一方で自宅の電話番号を電話帳に掲載しない傾向も年々進行し、都市部を中心にその傾向は顕著になりました。電話帳掲載率は公表されていないため正確な数値は不明ですが、各種の統計を総合すると2007年時点で50%を切っている(全国平均)と推察されます。

このような環境変化を踏まえると、電話帳から標本抽出していた従来のやり方では、電話帳に番号を掲載しない人々が調査対象からもれてしまい、全国の「有権者の縮図」としては不適切と判断するにいたりました。そこで2002年8月の世論調査から、標本抽出方法をRDD法に変更しました。RDD法はRandom Digit Dialing(乱数番号)法の略です。電話帳に掲載されていない番号を含め、すべての固定電話番号の中から無作為に抽出されます。

2016年4月からは、携帯電話も対象に調査を開始しました。固定電話がない家庭が増えてきたため、そのような人が調査対象からもれてしまうからです。携帯電話も固定電話と同様にRDD法で電話番号を抽出しているので、すべての携帯電話番号の中から無作為に抽出されます。
コンテンツのご案内