トップ10に池袋から3施設、レジャー併用施設が集客力発揮

株式会社日経リサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福本 敏彦)は16日、商業施設の利用実態調査「商圏センサス」首都圏版の最新調査データの提供を開始しました。 今回の調査は2021年春に、1都3県の商業施設約700カ所(一部圏外施設も含む)を対象に実施しました。調査結果に基づく商業施設の集客力ランキングでは「西武池袋本店」が2期連続の首位となりました。同店は半年前の前回調査(2020年秋)で、15期連続首位の「伊勢丹 新宿店」を抜いて1位となり、そのままトップを維持しました。

首都圏利用商業施設(集客力)ランキング2021年春

(カッコ内は2020年春調査の順位)
1(3) 池袋 西武池袋本店
2(1) 新宿 伊勢丹 新宿店
3(2) 渋谷 渋谷ヒカリエ
4(9) 池袋 池袋サンシャインシティ(アルタ、アルパ)
5(4) 新宿 小田急百貨店 新宿店
6(5) 銀座・有楽町・日比谷 銀座三越
7(7) 池袋 東武百貨店 池袋店
8(10) 1都3県外 御殿場プレミアムアウトレット
9(13) 秋葉原 ヨドバシAkibaビル(マルチメディアAkiba)
10(15) 川崎・鶴見 ラゾーナ川崎プラザ

トップ10には池袋エリアから3施設が入り、順位も20年春に比べて上昇または維持とするなど、同エリアの存在感が高まっています。
4位の「池袋サンシャインシティ(アルタ、アルパ)」は展望台や水族館などを備え、買い物以外に様々なレジャーが楽しめる複合商業施設ですが、「ラゾーナ川崎プラザ」「東京スカイツリータウン(東京ソラマチ)」など、同様の特徴を持つ施設の順位上昇が目立ったのも今回の特徴です。今回の調査は2回目の緊急事態宣言下で実施されましたが、買い物もできる身近なレジャースポットとしてこれらの施設が集客力を発揮した可能性があります。
エリア別では、渋谷・表参道エリアは3位に入った「渋谷ヒカリエ」を除き、食品フロアを持たない施設を中心に軒並み大幅に順位を下げました。テレワークの普及や外出自粛により都心への来街が減少していることに加え、巣ごもりの増加によって商業施設の利用目的が「食品」の購入中心となったことから、大きく影響を受けたと思われます。

「商圏センサス」首都圏版

首都圏約14000人の居住者を対象とした、商業施設の利用状況や属性に関する調査結果のデータベースです。調査は春と秋の年2回実施しており、最新の2021年春の調査は1都3県の商業施設約700カ所(一部圏外の大型アウトレットを含む)を対象としました。

ニュースリリース
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